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お笑い うち ちゃん チョボクレ日記

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袖石の術

袖石の術
人影を避けて 道場通いをしていた小万ちゃんだったが 近ごろ 街道を堂々と歩くようになっていた。

街道の真ん中を歩いていると 皆が皆 不思議と道を譲る。

街道の人たちは 小万ちゃんの背後には キツネが見える、タヌキが付いると噂しあっていた。

道端の 雀にヤァトゥーと石を投げる早業は 一石二鳥 一つの石で二羽の雀に当てるとは

何かが乗り移ったような術である。

支那には一箭双雕(いっせんそうちょう) 一本の矢で二羽の鳥を射る故事がありますが、

小万ちゃんは 石で 一箭双雕を会得していたことになる。

鈴鹿川で小魚めがけて石を投げているうちに習得した独自の技であった。

桜の花も散り、初夏の雨降る朝 道場に着くや 道場師範から

どこと無くニヤケ顔の若者 桜山杯を紹介された。

桜山杯とは変名だ 偽名であろうが無かろうが、どうでもいい。

本物の武士との稽古は始めてである。

ニヤニヤと木剣を手渡され、桜山杯は竹刀を構えた。

それは 馬庭念流とは違う構えだった。

馬庭念流は 「構え無しの構え」を基本として、時に応じて正眼にに構え、

横構えからのカウンターを狙う、三間から四間離れたと思うや一気に

一間まで突進接近して 相手を誘い顔面打ちで決める剣法である。

小万ちゃんは 三間から四間離れに下がって 突進しかけた時

桜山杯が突進してきて 小万ちゃんの背中が後ろ壁に突き当たった。

「うわぁはっはぁ」

ニヤケ顔が大笑いしていた。

「さあさあ 小万どの 参られよ」

「はい」

何度立ち会っても 「うわぁはっはぁ」と笑われる。

「しばらく 厠へ」

小万は 厠へ行くふりして、庭の小石を忍ばせた。












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  1. 2010/03/18(木) 18:07:04|
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